2006年6月28日


ドイツの投資アナリストや経済メディアは、ドイツの景況感が高まっていると騒いでいます。しかし私の回りでは、さえない話ばかりで、逆に景況感は悪化しています。これもやっぱり中間層が消えつつある証拠なのでしょうか。


ドイツでは資産が100万ユーロ(約1億4000万円)を超える人は1万4000人。これは人口の0・02%にすぎません。これに対し日本では、資産が100万ドルを超える人は、140万人もいます。これは人口の1・1%に相当します。やはり日本という国は、ドイツに比べて豊かなのですね。

しかし富の偏りは、ドイツよりも進んでいます。国民一人当たりのGDPは、ドイツは30か国中18位ですが、日本も17位でほとんど変わらないのです。このことは、日本では資産がいかに一部の人に集中しているかを表わしています。